漫画村のマイニング収益をハイパー大雑把に試算してみた
こんにちは。
最近、タダで色々な漫画が読める漫画村で、利用者の端末を利用して仮想通貨のマイニングを行うプログラムが仕掛けられていた、というニュースが話題になっていましたね。
このニュースを見るまで漫画村自体、全く知らなかったんですが、アクセスしてみると幅広いジャンルの漫画が手軽に見れて、「これは、はやりますわ…」という印象でした。
お金のない小中高生は多くの人が使っているんじゃないでしょうか。
不謹慎ですが、ターゲットと思われる層が層だけに、なかなかうまい方法を考えるなと感心してしましました。
ここで気になったのは、
どのくらいマイニング収益がでているのか?
です。
マイニング収益を試算するにあたって
1、漫画村へのアクセス数と平均滞在時間
2、マイニングしている通貨
3、接続端末のスペック
が必要な情報となります。各項目について調べてみました。
1、漫画村へのアクセス数と平均滞在時間
漫画村は実際、どのくらいのアクセスがあるのでしょうか?
様々なサイトのアクセス数などを調べることができる、SimilarWebで調べてみました。
2017年9月から一気にアクセス数が増え始めていますね。
現時点で1億5870万の訪問者数があり、平均滞在時間は18分のようです。
2、マイニングしている通貨
今回、マイニングに利用されているのは利用者の端末ということを考えると、マイニングされている通貨は、CPUマイニングの方が適している、もしくはCPUマイニングしかできない通貨だと考えられます。
上記の条件を満たす通貨は、AeonやBitzenyなど様々ありますが、今回は、単価が高く匿名送金が可能なMoneroをマイニングしていると仮定することにしました。
3、接続端末のスペック
端末のスペックを調べるのはめんどくさい難しいので、低機能低価格帯のceleronシリーズで最もハッシュレートが低いCELERON 1007Uでマイニングしているものとして試算してみることにします。
では実際に試算してみましょう。
訪問者数の1億5870万に平均滞在時間18分をかけ、1日である1440分で割ると、漫画村がマイニングに使え得た日数がわかります。実際にはマイニングプログラムは止まっていたこともあったようなので、この日数をまるまるマイニングしていたわけではないと思いますが、この日数すべてをマイニングに使ったと考えることにします。
次に3で仮定したCPU(CELERON 1007U)でどのくらいのMoneroを1日でマイニングできるか調べてみます。
CryptoCompareの計算機を使ってみると
0.00004922XMR/dayという結果が出ました。ここでマイニングにかかる消費電力はすべてアクセスした人の端末が負ってくれるため、計算では0としています。
この結果に先ほどの日数をかけると、今までにマイニングしえたMoneroの量がわかります。
さて今までにどのくらいマイニングできているんでしょうか?
0.00004922(XMR/day)*158700000(人)×18(min/人)/1440(min/day)
= 97.6(XMR)
うわあ……ぱっとしねぇ………
約300万円ですね。
接続端末のスペックをかなーり低く設定したとはいえ、こんだけアクセスがあっても意外とマイニング収益は出ないものなんですね。
ちなみに、上のCELERONのみのハッシュレート表で一番ハッシュレートが高いINTEL CELERON G1610(42H/s)でマイニングしたと仮定して試算したところ約1100万円。
表で一番ハッシュレートが高かったDUAL AMD EPYC 7601(3500H/s)で仮定したところ約9億円でした笑
情報が少なく、いいソースが見つけられなかったので実際どうかはわかりませんが、もしかするとBitzenyなどの他の通貨の方が収益が良いかもしれないですね。
※試算方法が間違っていましたらご指摘いただけると助かります